おたくで幸福を科学できるのか。

信仰とおたくを心のままに綴り最終的にシンクロします

「プレガンド・コーラス」の感想

グラブルのイベント「プレガンド・コーラス」のお話を少々…

※ネタバレしかない

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エルタとカロ

そんなわけで、エルタとカロを描きました。ブログではTwitterの加工違いを載せるようにしているので、こちらも彩度が気持ちばかり上がっています。

あとになって気づいたんですが、エルタ楽器逆やないかーーーーい!

Twitterはこちら。

この絵はとにかく「あたたかい」「やさしい」「しあわせ」を感じられるように…と努力したものでした。実際に詰まっているかはお任せいたします。

イベント全体に漂う「優しくて切ないきもち」もどこかに入れたかったので、セピアがかった色調整をしたのですが、くすんでしまって失敗だったかなーという気も。

話をイベントに戻して。

 

今回のイベント、今までグラブルでやってきたイベントで一番好きなイベントになったかもしれません。「芸術を愛する」という個性を持つ人にべらぼうに弱いからぶっ刺さりまくったのもあるかもですが、いろんな「やさしい」が見えた気がして。とてもあったかくて切ない、幸福と希望に満ちたお話だったなーと思います。

このイベントをやりたかった!という未来からきた人のためにも少しだけあらすじを…。

 

あらすじ(プロローグ)

芸術の島と呼ばれるペルフェット。人々は島の守護神である星聖獣アルテへの敬意を込めて、日頃から芸術を嗜んでいた。とある夜、殺人的な嵐が島を襲い、美しかった街はすっかり変わってしまう。復興支援の一環で開かれる慰問コンサートにエルタとセレフィラは参加することに決めた。見えない傷を抱える人々に音楽家として何ができるのかーー人々の心に触れ、エルタたちは自身に問う。 

とにかく設定が好きすぎる

芸術の島という設定がまず刺さりすぎる。島の人たちはみんなさまざまな芸術を身近に感じて生活しています。小さな男の子でもグラスアートが何かを知る前から、これを並べたらきれいになるんじゃないかな?という好奇心と感性で、それを生み出します。

このエピソードで、どんなに島民たちにとって“芸術”が身近であたりまえに存在しているものなのかが伝わってくる、いい導入だったと思います。

そんな島で震災が起こったら。自分の作品、家、アトリエが奪われた中で、何一つ失っていない人もいる。やり場のない怒り、恐怖、芸術を憎んでしまう心…致し方のない苦悩も描かれていました。それでも誰も悪くないし、誰も間違っていない。

最近の日本では少しヘビーな震災のお話ですが、とてもよく描けていると思いました。

 

イベントとして

モブがモブじゃないイベントって初めてな気がしました。島民はみんな、いつも見ている(コナンコラボのCMでは無慈悲にも被害者になった)おっちゃん、おばちゃん、子供たちで、名前もついてない人々でした。それでも、それだからこそ、彼らが島民として、モブであってモブじゃないキャラクターとして生きていました。

彼らに名前や別の姿があってもよかったのかもしれませんが、グラブルでいつも見ているモブだから、カロが求めた「特定の誰かじゃなく、皆の身近な存在でいたい」を表現出来ていて、すごく良かったです。

 

カロ(CV.内田雄馬

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このイベントがやっているうちに、雄馬くんファンはグラブルを始めてほしいくらい履修推奨たそ。

歌うたそ、悲しむたそ、微笑むたそ、優しいたそ、ちょっと病んじゃうたそ、叫ぶたそ…雄馬くんのおいしいフルコースです。内田雄馬を焼かせて。

なによりも彼が演じる「カロ」というキャラクターがとてもいいです。どこまでも優しくて、どこまでも愛に満ちていて、頭のてっぺんからつま先まで、美しい芸術を見て満たされた幸せな心が詰まっているようなキャラクターです。

このカロの正体はグラブルではおなじみの“星聖獣”という存在で、人ではありません。かつて「星の民」という種族が「空の民」と戦うために作った兵器であり、各々「Xを司る能力」を持っています。その能力が彼らの役割であり、役割を持たない彼らは存在理由を見出せず、壊れてしまうことさえあります。

時に神として人々に崇められ、時に人々にも創造主にも忘れられ、いろんな星聖獣にドラマがあります。カロは星聖獣「アルテ」という“芸術を愛でる心”を司る星聖獣。

とてもやさしくてその心はきらきらの宝石のように透明に輝いています。

…気づいたらカロの説明だけ何故か知らない人に向けたものになっている…!いろんな人に出会ってもらいたい素敵なキャラクターだからつい…。

設定を考えると実装は絶望的という意見を目にしますが、今までもそんな方法ー!?という実装を重ねてきているのでどうとでもなると信じてる…。一緒に旅しよう…。

 

「プレガンド・コーラス」

このタイトル美しすぎます…。最初イベント予告が出たとき、あまり期待してませんでした。音楽に明るい人間ではないので意味がわからなかったし、イベントロゴもさらっとシンプルで、自分にひっかかるものがCV内田雄馬くんのカロという新キャラが出る。好きっぽい。しかなかったです。

そんな何の引っ掛かりもなかったタイトルが、イベントシナリオを読み終わったらタイトルを見るだけでぐっと来るように…。

実際蓋を開けてみればあらあらまあまあという具合。こんなにも心を揺さぶられるとは思いませんでした。

プレガンドは「祈るように」という意味らしいですが、祈りのように思いを込めて、美しい気持ちを込めて奏でる音色が、物語が終わった後も響くような、余韻の残るお話でした。

まさしく“エンディング”といった演出のエンディングもすごくよかったです。子守歌のように響くカロの優しい歌声…。

 

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眠っても、聴こえる……あなたの心は島への愛で溢れているのね。

号泣。

いやちょっとニオちゃん…無理…無理です…。いや、ありがとう…?心が愛にあふれているって言ってくれてありがとう、泣いちゃう(泣いてる)。

“プレガンド・コーラス”は、島のひとからアルテ様に向けてのものでもあり、アルテ様を想う島の人たちの祈りでもある。お互いの間を美しい“芸術”という光がつないでいて、優しくて少し切ないお話でした。

愛ってどうして切ないんでしょうね。優しすぎて胸にじーんとしみます。

 

「カロ」と「アルテ」と愛した「芸術」

特定の誰かじゃなく、皆の身近な存在でいたくてこの名前にしたんだ。

「アルテ」は「芸術」という意味ですが、「カロ」はイタリア語で「親愛なる」「大切な」や「友人・家族」という意味があるそうです。それを考えると、上のセリフも納得がいくし、どこまでもカロは島の人々を愛しているということが伝わってきます。

星聖獣としての気配を必死に隠していたのも「怖がられたくなかったから」。優しいカロらしくて胸がいっぱいになるとともに、彼の愛する“芸術”って、島というか“島民”なんじゃないかなって思いました。

たった1枚の絵でも大切にするカロ。それは悠久の時を生きる星聖獣の彼にとって、絵や芸術は“残るもの”だからじゃないかなーと。カロにとっての“絵の先生”だった少女に、彼が再び会うのは、彼女がもうおばあさんになって、小さい時に出会ったカロを忘れたころ。そうやって彼は、誰よりもこの島に寄り添い、誰よりも島のことを知り、愛していながら誰にとっても存在しない空気であり続けました。

それでも彼はこの島の人を愛していたし、さみしかったけど歓びがあったんじゃないかと思うんです。だから「カロ」という友人として、島の人に寄り添いたかった。

カロは歌も一度きいたら覚えてしまうので、彼にとって“消えていく芸術”ってたぶん何一つなくて、あるとしたら多分「ヒト」。ヒトは天寿を全うしたらいなくなってしまうけど、この芸術の島ペルフェットだからこそ、その人が生み出したものはずっと残る。

アルテ様にとってペルフェット(島)の愛ってなんだろうって考えたとき、「ペルフェットの芸術」だと感じました。この「ペルフェットの芸術」はこの島に生きた島民一人ひとりだろうし、その一人ひとりを愛しているから、彼は芸術を愛し、「島の芸術」を愛し、「芸術を信じて」いるんだと思うんです。

彼が愛している島へのきもちは、丸ごと芸術への愛とイコールだろうなって…思ったら涙があふれてきてしまいますよね…。

ルリアノートには“彼の愛情は星の民によってプログラムされた感情”という爆弾がありますが、逆に言うと、“最初は”そうだったけれど、“今の彼”はそうじゃないよ。という優しいメッセージだろうなと思います。プログラムであることを忘れてしまっているのに島を愛する気持ちがあるということは、彼はただただ島を愛しているんですよね…。

だから眠っていても島への愛に溢れている…。ニオちゃん…ありがとう…教えてくれて…(号泣)。

 

星聖獣と「役割」

サンダルフォンフェンリルが話していたように、星聖獣は役割を与えられており、それを持たない場合「存在する価値がない」のと同じような恐怖を覚えています。それは多くの彼らが兵器であることが理由ですが、どちらかというと「思考能力を持った道具」が近いのかなーと感じます。

道具は目的があり、その目的を達成するために生み出され利用されるものなので、その道具が本来の用途を果たせなくなったら……今までも「用済み」「不良品」の星聖獣たちは、「役割がない」という苦しみや自我の崩壊から暴走することが多々ありました。

このイベントで登場する星聖獣「アルテ」は人々の「芸術を愛でる心」を司る星聖獣ですが、結構ピンポイントで、星の民は研究熱心なんだなーと思いました。星の民は空の民が生み出すものを美しいと感じたのでしょうか。ここらへんも考えると楽しくなってきますね。

星の民が空の民の持つ「心」という強さに興味を示している、というのは何かのイベントかストーリーかでうっすら出てきたような気もするんですが(妄想かもしれないので信じないでね)、「芸術」という一区分さえも解明しようと思っていたと考えると、「愛情」だとか「友情」なんかももしかしたらあるのかもしれないなぁと思いますよね…。

もしかしたら「契約(約束)」や「絆」とかも「心」という大きな区分のひとつなのかも。シルフ様のように恋人の面影を宿す場合もあればオネイロスのように慕っている星聖獣もいるので、星の民も無感動で無感情な生命体ではなかったのだろうとは思いますが…よくわからない人たちだ…。 

 

 

言いたいことはある程度言ったので少しすっきりしました…。よかった…。

しっかりとカロ&アルテショックに陥っていたので、文字にしてやっと落ち着くことが出来ました。

 

前回の「ハンサム・ゴリラ」でも「創作」の生みの苦しみや、自分の葛藤を素晴らしく描き出していましたが、今回の「プレガンド・コーラス」では「芸術で人を救えるのか?」というテーマにも踏み込んでいて、興味深かったです。

私個人としては芸術は神への捧げものだと思っています。ひたすらに美しいものや聖なるものを求め、表現しようと試行錯誤するところに作品エネルギーが生まれると思いますし、そのエネルギーの純度の高さが人々の心に感動を生み出すのだと考えてきました。(自分がそういったものを生み出すために必死に努力をしているというわけではなく、素晴らしいものを見たときにそう感じ取っただけなのであまり偉そうにも言えないんですが…(笑))

今でも何百年、何千年と残る芸術はこういったエネルギーを持っているんだろうなーと思っています。

たった一人がずっと自分の作品を愛してくれるという喜びもやはり素晴らしいものだなとこのお話を読んで感じましたし、「あなたの作品もが大好きです」ということをしっかりと伝えることって大切だと思いました。

慈愛に満ちた美しく優しいストーリーでお気に入りになりました。レンジャーサインとプレガンドコーラスも氷晶宮みたいに追加シナリオをちょろっと増やして音源販売してほしいですね。