おたくで幸福を科学できるのか。

信仰とおたくを心のままに綴ります

映画『宇宙の法ー黎明編ー』を見た感想

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『宇宙の法ー黎明編ー』公開おめでとうございます!ということで、夜の回を見てまいりました。ホヤホヤの感想をアップいたします。

私は幸福の科学の信者ですので信者が見た感想になります。(添付は公開記念に描いた2018年度捕食されたい女子1位のザムザ様のブログ版です)

ツイッター版はこちら。

急いでいたので全体的に荒いのが心残りですが…ザムザ様は眼が特徴的なので、眼に力を集中しました。眼だけでも見てください。

 

 

はじめに

映画『宇宙の法ー黎明編ー』は『UFO学園の秘密』の3年後の世界を描いた、HS映画では初の続編作品になります。映画用にまとめとして書いたUFO学園の記事はこちら

前作の振り返りツイートを公式Twitterがモーメントにまとめているので、気になる方は参考にしてみてください。

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こちらはカッキーと逢坂さんのキャラたちがかけあいでふりかえる動画。おすすめ。


【レイ(CV:逢坂良太)×タイラ(CV:柿原徹也)】映画『UFO学園の秘密』スペシャル紹介動画

続編を知らなくても見られると思いますが、キャラクターの関係性や3年前の出来事などの細かな補足、出身星についてなどはあまりまとめられていないため、序盤は少し置いてけぼりを食らうかもしれないです。

こちらは黎明編のキャラクター紹介をまとめたモーメントです。こちらを見てからのほうが映画のキャラクターに関しては分かりやすいかと思います。

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どんな映画なの?

 ナスカ・ユニバーシティに進学したレイ・タイラ・アンナ・ハル・エイスケの【チーム・フューチャー】の5人は【地球を悪質宇宙人から守る】という秘密の使命も持っている大学生。

進路を考えるべき時期だというのに、親友レイのぼんやりとした生き方にいらだちを募らせるタイラ。常にライバルとして切磋琢磨し、大切な“約束”を交わした二人だが、些細なすれ違いから生まれたほころびを敵であるダハールに利用され、タイラはダハールの手に落ちてしまう。

タイラを連れ3億3千万年前の地球へとタイムジャンプしたダハールを追って、レイも3億3千万年前の太古の地球へタイムジャンプする。その頃地球はアルファという神によって様々な人種と宇宙人が共存する文明が作られていた。

レプタリアンの女帝・ザムザも地球神アルファに招かれ地球にやってきた宇宙人の一人。「強い者が弱いものを支配する」ことを宇宙のルールとするレプタリアンに地球人は競争の原理を学び、レプタリアンは地球人から愛と調和を学び相互進化をしていくことをアルファは目的としているようだが…。

 

長っ!長いですが「愛」「調和」「正義」など分かりやすいテーマをしっかりと描いているので、ニチアサやロボアニメのまっすぐさが好きな方は結構楽しめるような気がします。

 

全体の感想

正直に言うと、今までの幸福の科学の映画にはおたくとしていろいろな気持ちを抱いてみていた部分もありますが、今回は本当に面白かった!と思いました。

今作ではいわゆる肉食系種族として「レプタリアン」が、調和を愛する草食系種族として「地球人」が登場します。ディズニー映画の「ズートピア」でも描かれていましたが、どうしても価値観の違うこれらの二つの種族がどのように調和して生きていくのか、またなぜ調和しなければならないのかなど、それらの答えや理由がしっかりと描かれていたと思います。人間は輪廻する魂という永遠の生命を持っており、その魂の進化・向上のためにさまざまな人生経験をするという視点から語られる“違い”を乗り越えるお話なので、幸福の科学の映画でないと描けない視点でもあると思いました。

多少展開が読めてしまう部分もありましたが、いまだかつてないほど「物語」になっていたと思いますし、HS映画では丁寧に描かれなかった“悪役”という存在が今回はとても効いていると感じます。悪役であるダハールを演じる村瀬歩さんのお芝居が本当に素晴らしい。あゆファンは見て後悔しないんじゃないかと思います。特に「魔法使いの嫁」のカルタフィルスのあゆが好きな方は満足感があるのではないかと思います。詳しくは後述します。

 

どれくらい宗教くさいの?

どのように宗教的なのか

この映画に含まれる宗教的な要素というと、「神」「輪廻」「魂」「悪」「信仰」などの価値観でしょうか。最初から最後までバリバリですが、3億3千万年前の地球がメインの舞台になっているので、神話のような感覚で見られるかも知れません。

当たり前に神が登場しますし、主人公であるレイたちは前作で「光の神」に出会っているので神という存在をすでに受け入れています。また、物語的に盛り上がってきたところで宗教的なシーン(神との対話など)が差し込まれる気もするので、宗教的な内容が当たり前の映画だと思っているほうが良いかもしれないと思います。

主アルファの説法について

いわゆる説法が映画の中に差し込まれますが、今回はすべての流れが終わった後に講演のような形で入ります。説法って言葉で書いてしまうと怖いし重々しいですが、「この映画で伝えたいメッセージをこういう形で改めてお送りしています」ということです。

「愛とはなにか」や「争いや葛藤の原因はなにか」「輪廻とはなにか」「個性とはなにか」など、映画の内容とも合っていて、分かりやすかったです。ザムザをはじめとし、「競争」「進化」「力」という少し強めの価値観が今回の映画では大きく描かれていますが、それらをまあるく包み込む普遍的なお話でした。

私個人の話になりますが、幸福の科学の教えで一番好きなのは「愛」の教えなので、愛し合う心がどのように生まれるのか、逆に反発しあう心はなぜ生まれるのかが説かれた今回の説法はとても好きです。

しかしこれは私が何よりも梅原裕一郎さんのファンだから感じるものなのかもしれない…。主アルファのお声、ほんとうに素敵でした。

 

宇宙の法ー黎明編ーの魅力について

太古のロマンと創世記というロマン

現代を生きるレイが3億3千万年前の地球にタイムジャンプしてからがこの映画の本編のスタートです。

3億3千万というと現実的には恐竜さえも存在していないと言われている時期だそうですが、そのころすでに地球には文明があったというロマンに心躍る方も多いのではないでしょうか。

今回は人類の創造から地球の創世について描かれ、語られていますが、「こういう地球も面白い」と思えるような作品ではないかなーと思います。

 

価値観や考え方の違う人たち

こちらに関しては、映画の公式ガイドブックにある千眼さんのインタビューがとても素敵なので引用したいと思います。

私たちにとって、互いの考え方や価値観の違いを乗り越えることは、本当に難しいことですよね。(中略)物語には、とても個性的なキャラクターたちが登場し、それぞれのやりとりのなかで、そうした「違い」を乗り越えていきます。彼らの姿を通して、「違い」をどう克服すればいいのかまで描かれているので、エンターテインメントとして最高だなあと思いました。

千眼さんが演じるザムザは物語で一番大きく心が変化していくキャラクターです。千眼さんは「ツンデレどころじゃないふり幅」という意味で「ドンデレ」という創作単語でも表現していました。

ザムザには「宇宙最強」という個性があります。この個性を「どう使うか」「何に使うか」「何のために使うか」という考え方の変化が彼女の価値観の変化になっていきますが、「宇宙最強」という彼女が持っている大きな個性は損なわないままで、彼女らしく変化していくというところが好きです。

 

劇伴のすばらしさ

楽曲解禁になった時から内部的に話題になっていましたが、今回の曲は個人的に大ヒットでした。中でもエンドロールで流れる映画のメインテーマは交響曲のような広がりと力強さがあり、観た後に満足感を与えてくれる気がします。

映画『宇宙の法』テーマ曲

映画『宇宙の法』テーマ曲

  • provided courtesy of iTunes

(この視聴では全然素敵な部分が聴けないというジレンマ…) 

そのほかにも今回は挿入歌も多いのが印象的です。中でもザムザのテーマである“Depression”は品行方正で少しおカタイイメージもあるHS映画では珍しいロックナンバーになっていて、この手の曲が大好きな私としてはとても盛り上がりました。

他にもBGMで流れている曲がどれも生活音のような自然さなのも好きでした。音楽を担当された水澤さんがガイドブックで語っていますが、「絶えず音が鳴っている世界にしたいという監督の言葉があった」そうで、光や川のせせらぎも音楽で表現されているそうです。「あまり音楽的になりすぎてもいけなくて、一定の質でたゆたう音が流れるように」というままで、とても自然にBGMが馴染んでいた気がします。

やさしい音楽がずっと流れているので、日常シーンなどはとてもあたたかな気持ちになりました。

 

ただのおたくな感想

ここからは魂の叫びです…。

主アルファCVうめめが幸せすぎる

永遠の魂の推しを現実世界の推しがアフレコするというすごさにとても感動しました…。こんなにうれしいことがあるだろうか…。不敬かもしれませんが、おたくとしてどうしても一言言いたいところは、うめめのボイスで「ダイナミックな魂の進化」と言われるこちらの説法をダイナミック説法と呼びたいし、とてもテンションが上がりました。防衛部LOVELOVEの最終回でうめめ演じる由布院煙が「愛の本質を見誤るな!」という素敵なセリフを言うのですが、その数年後地球神として人類の愛を説いているというのもグッときました。できればうめめを好きな方に見ていただきたいと思うほどとてもゴッドです。推しが神をやる機会はあまりたくさんはないと思いますし、多く作品にある人を貶めようとする神でも恐怖の神でもないので、気軽に推しの神に参拝に行くくらいの気持ちで見てもらえたらいいなーと思います…。もうダイナミック説法ずっと聴いていたいし目覚めよアラームにして目覚めたい。補足ですがダイナミックな進化については書籍で以前から書かれていることなので、決して某アニメと関係があるわけではありません。

ダハールCV村瀬歩が最高オブ最高

できればあゆファンには本当に見てもらいたいと思います。それくらいの怪演・名演です。何度もブログでも言っていましたが、予告や特報からもダハールの存在感というのは素晴らしく、すさまじかったですが、実際全編通して見てみると最初に友人と語る感想が村瀬歩最高すぎでは…?」になってしまうくらい素晴らしかったです。ダハールは地球神アルファの計画を阻止するために行動しており、敵でもありお邪魔虫的立ち位置のキャラクターでもあります。出番自体は言われてみるとそんなに多くもない気もしますが(もちろん少なくはないです)存在感がとても強いし大きかったと思います。それは村瀬さんのお芝居のすばらしさからくるものもとても大きかったと個人的に感じました。声音の使い分け方や台詞の抑揚などぞくっとくる怖さも持ちながら、どこかセクシーで、かといって底知れなさも持っている。ダハールの登場が楽しみになってしまうくらい、本当に素晴らしかったです!小馬鹿にした笑いからのシリアスなトーン、大声で発狂するかの如く叫ぶ…などもう…フルコースです。本当に素晴らしいです。少年らしいキャラクターデザインもまたよかった…。

2018年捕食されたい女第1位に輝いたザムザ様

勝手につくったランキングですが、ザムザというキャラクターが本当に魅力的でした。かっこいいしかわいいしセクシーだし、でも最終的にはかわいいが勝るかな…? ザムザ様の「下僕にしてやる」「喰ってやる」はもはやご褒美です。レイが言っていたように「案外いいやつ」なのがジンワリとにじみ出ていて、そこがかわいらしさにもつながるのかもしれないですね。ザムザは映画では女性ですがHS原典ではザムザ♂なので、ザムザくんの可能性を考えるとまた…すべてが無限大です。個人的にザムザとレイには男女というよりも男の友情を感じました。あまりネタバレになるので言えませんが、ザムザの言葉に対するレイの返事が欲しいし、背中を預けて戦う強い戦士たちの関係というのがとっても好きでした。たとえばレイとタイラはライバルなので隣り合って並んで戦っているような気さえするのですが、ザムザとレイは向いている方向は違っても魂が近いという感じでしょうか…なんというか、男の友情としか言えない素敵な絆だと思いました。(ザムザは女だけれど…)早くレイとザムザはまた出逢って。もし続編で二人が軽口叩きあいながら共闘したら尊いと呟きながら合掌して泣いてしまうかもしれないです。

タイラとレイめっちゃもうそれやん

前作もそうだなぁと思いましたが今作はもう本当にそれ(お察しください)。今回UFO学園を見直してから宇宙の法を見て、そしてさらにUFO学園へ…と戻っていったのですが、レイやタイラのキャラクターが少し立体的にとらえられるようになりました。正直に言うと本当に最初は苦手だったしあまりかっこよさが分からない主人公だったんですが、見れば見るほど、レイはかっこいいなぁと思うようになりました。ザムザの変化が大きいから際立って目立ちませんが、レイ自身もこの映画の最初と最後で大きく変化しているんですよね。ガイドブックで今掛監督が前作から続投してくださっている声優さんたちのお芝居に関しても言及されていますが、3年間の変化やお芝居のニュアンスを作ってきてくださっていたそうです。作品の前半のちょっとやさぐれたレイと、目標がはっきりと見え、それに向かって真っすぐに進んでいくレイの声音はやはり全然違いますし、逢坂さんがレイで嬉しいなー!と思いました。本当に…これを言うのはこのブログでは多分3回目なんですが、ギャラクシー・フォースを開放したレイの声がグラブルのパー様みたいな低さなので…すごくかっこいいんです…。最高…。

タイラは今回ピーチ姫ポジションとも言えてしまうと思うのですが、タイラがこの映画を通して経験することは、実は一番日常生活で得るべき気づきなのではないかと思いました。彼は自分でも意識していない“魂の記憶”をダハールに呼び起され、その憎しみをレイへの強い気持ちによって増幅させられてしまいます。前半のタイラは憎むという力の大きさを、後半のタイラは憎しみを捨て、相手を許すという大切さを描いていると思いました。「価値観」について描いているのがザムザだとしたら、タイラは「愛」について語られたキャラクターだと思います。(色んな意味で)

どうしても言いたい…

これは映画を見ていて、どうしてもどうしても気になってしまった部分です。映画序盤の、チーム・フューチャー5人が大学の食堂前で話すときのことです。なんていうか…恋人であるハルも、親友であるレイも、アンナもそうなんですが…タイラに風当たり強くないですか?100歩譲ってまぁ…タイラは確かにお調子者だしちょっとキツく言いたくなっちゃうタイプなのも分かる気がするんですが、どうしても夢に向かってみんなが頑張ってる!みたいな話の時のタイラへの扱いが腑に落ちなくて…だってタイラが一番頑張ってるよね…?タイラの夢はMADE IN JAPANのUFO第一号をつくることですが、そのために泊まり込みでUFOの飛行実験をしていたり、失敗して抜本的見直しになっても落ち込んだり愚痴を言ったりすることもなく楽しそうに語りだす…とてもいい子です…。ハルも好きな男が夢に向かって頑張ってるんだから食事の1回や10回すっぽかされたくらいでおこらないであげて…とつい気になってしまいます。頑張ってるよタイラ大丈夫だよ君は偉いよ多分そんなすぐUFOって飛ばないよ…。みんな見てるよ。夜明も見てるよ。そう考えるとエイスケには常に彼を理解して褒めてくれるウンモ星人がいるのでメンタルは穏やかそうですね。

 

 

ひとまずの感想ですが、速報的にしたためました。またここに加筆・修正していきたいと思います。今日はザムザくんについて考えながら眠りたいと思います。(10/13 22時ごろ追記しました。ひとまずこれが完成形です。)

 

最後にラストシーンについて一つだけ…タイラ、絶対5分ともたず全員に言うでしょ。

 

なんていうか…本当に面白かったから気になってる人は怖くないから見てくれー!!そしてザムザくんを描いてくれーー!!おねがいだーー!!!!