おたくで幸福を科学できるのか。

信仰とおたくを心のままに綴ります

天使に“アイム・ファイン”のここが良い

 

やっと感想を書こうかと思ったのですが、前回の文章がもうほぼ感想のような気もするし…そして思った以上にまとまらず。

映画というものは24時間の内の2時間、そして1800円という代金を払って見るものなので、やはりさまざま思うところはありますし、誰でも手放しに楽しめる!というものではないとも思います。良くも悪くも「宗教作品」として見ることも考えると。

が、やっぱり、信者として見た時に「いい映画」だと言えるのは事実なので、ここだけは何がなんでも推したい!と思うところをつらつらと綴っていきます。

若干忘れてるところもありますが、※基本信者目線 ※ネタバレ含むでおおくりいたします。

 

mochigomefs.hatenablog.com

ちなみに前回のよくわからない布教文はこちら

 

とりあえず天使Rがかわいい

とにかく可愛いんです。天使Rちゃんが可愛いんです。

ぶっちゃけ言うと、Rちゃん役の雲母ちゃんはタイプではないので、もはや美醜の判断さえもつかないです。かわいいの?そうなの?くらいです。

それでも天使Rちゃんはほんとうに可愛いんですよね。

笑顔が愛らしくて天真爛漫で、がんばりやさんで、ほんとに「天使」って感じてしまう。

若干キャラクターが二次元ぽいところもあるので、やはり好き嫌いはあるかと思いますが、一生懸命で頑張り屋さんな天使って鉄板ですもんね。

ものすごくどうでもいい話ですが、島村卯月がお仕事でこういう役をもらっていたら…と妄想すると天使Rちゃんが余計にかわいくてときめきました。

 

天使っているかも。と思えるかも

私個人は信者なので天使は「いる」と思っていますが、そう思えるヒントをたくさん与えてくれる映画だと思いました。

ひらめき(インスピレーション)ひとつとっても、ヒントを与えようと努力してくれている存在がいて、また自分がひらめくことによってこんなに喜んでくれるんだ~と思うと元気と勇気がわいてくるような。

5人の主人公たちが失意に飲まれているときに、天使がそっと寄り添って肩を抱いていますが、自分が苦しんでいるときもこんなふうに励ましてくれているのかな。とか。

天使がいると信じることでどんなメリットがあるんだよ、と言われると、宗教的には死後が全然違うとかありますが、現代を生きていく上で「自分の味方」がいると信じられることってとても強いなぁと思いました。

映画でどんなときも寄り添い、励まし、応援してくれる天使を見て、とても癒されました。

 

とにかく前向きで明るい

最初こそやや落ち込んだところから始まりますが、後半はもはやテンションが上昇し続けて戻ってくることなく終わったような明るさとすがすがしさがあります。

映画のコピーとして「天使は見捨てない」と「人生に奇跡が起きる合言葉」がありますが、見終わったあとにコピーを見ると、なんだか元気がでるんですよね。

やっぱり最終的には「アイム・ファイン」って言えてしまう、さわやかですがすがしい映画だと思います。

 

 

 

以下各章のなんとなくの感想

ざっくりと各章の感想を備忘録として残します。びっくりするほど面白くない感想文です。

 

いじめの章

今のいじめってあんな感じなのでしょうか。生理的につらいものがありますね。

この章で向き合うのは「いじめ問題」はもちろん、「家族に愛されない不安」や、「誰からも必要とされていない自分」、「ひとりぼっち」という感覚だと思います。

主役の風香役の子は、本作が本格的なデビューということですが、笑顔がかわいかったので次回に期待します。

なによりもいじめっ子が、とってもいい味を出していました。眼圧とふてぶてしさがよかったです。

ブランコシーンも、今となってはたぶん天使って「ああ」なんだろうなぁと素直に受け入れてしまいました。夢追人へのsymphonyのブランコシーンも突然だったし…。

 

福島の章

さて、主役・優也は清水一希くんです。未来に対する焦燥感や、親に対する「かっこいいオヤジでいてくれよ!」みたいな息子の葛藤、でも地元に少しだけうんざりする感じ…結構誰もが通ってきた道かなぁと思います。

清水くんの何とも言えない苛立ちや焦り、不安のお芝居がとても良かったです。

しかし、見ている時はまさかの宗男(優也の父)萌えにおちいり…もはや宗男目線で見てしまった為、追っているのは優也ではなくて宗男の心情でした。どうしてそうなった。

息子に八百正を継いでもらいたい…でもこいつが一番やりたいことをやってもらいたい…経営も厳しくて、ついいらだってあたってしまう…という不器用なオヤジの思い…。

「俺に店任せてほしいんだけど!」と言われたとき宗男はどんな気持ちだったのでしょう…胸が熱くなります。宗男、よかったね…。見終わった時はそんな気持ちでいっぱいでした。

政治的なお話も少し入っていると思いますが、「どうやって経営を立て直すか」という考え方や、その解決方法は、なるほどーと思いました。

あと幼馴染のあすかちゃんが気が強くて好きでした。

 

志の章

おそらく信者でない方が見た時に、一番「内輪向けかよ」と思うのがこの章だと思いました。実現党かよってなりますよね。坂本龍馬吉田松陰を人生の師を仰ぐところも、とても当会らしさを感じます。

こちらのお話は結構渋めだなぁと個人的には感じていて、女性よりも男性のほうが響くのではないかなぁと思いました。

「志」というと堅くてあまりぴんときませんが、「信念」とも言えるのかなぁと。

少し状況が特殊なので、なかなか自分に当てはめて見ることは難しいけれど、「あなたの志は、たった3度失敗したくらいで諦められるものなのか!」(うろ覚えなのでニュアンスです)という言葉にははっとさせられました。

やはり宗教的に「自分でその人生を選んでいる」というところが一番のメッセージかなと思いました。

前世との奥さんとの関わりもあり、後半はロマンティックが止まりませんでしたが、迷ったときに見たいお話かも。

とある偉人の役者さんのお顔があまりにもそっくりで、そこが一番面白かったです。

 

奇跡の章

全体的に、クリスマス・キャロルみたいだなぁと思いました。

クリスマス・キャロルも見ていると胸が締め付けられるような苦しさや、強制的にふたをして逃げた過去を見せられる怖さなどがありますが、まさしくそんな感じです。

HSでは「病気というものは本来存在しない」と教えられています。

心と体は同一のもので、心の曇りが肉体に現れる。だから病気には、心に原因がある。ということをドラマとして伝えている章ですね。

吉乃さんの場合「自分を許せない」と思った過去の出来事がきっかけで、それ以降無意識的に「不幸」になるほうを取捨選択してきてしまった…それが冒頭で医師が言っている「自己処罰願望」ということなのですが、自分でそのきっかけに気付くのは至難の技だと思います。

だから医師は「自分に向き合う時間を」と言ったのかもしれませんが、まー天使にでも出逢わないと厳しいかなと思いました。吉乃さんの場合天使に出会えたことも奇跡の一つなのかもしれませんね。 

吉乃さんは性格がかなりきつく、「迷惑極まりない嫌な感じの人」で、うわぁ嫌だなぁと思いますが、自分にもこういうところはあるのかもと思ってしまうような。芦川よしみさんのお芝居がとてもよかったです。

「もう幸せになってええんじょ」と言うおばあちゃんは、いったい何者なんだ…と思いますが、かわいらしくて素敵なおばあちゃまでした。おばあちゃまにももしかしたら天使Rちゃんが見えていたのかも…?

誰もが映画の吉乃さんのように、奇跡を起こせるわけではありませんが、そのために「心を見つめなおす」ことが大切だという必死のメッセージに思えました。

ルルドの泉で」という一人の女性がルルドの泉で奇跡を授かるフランス映画があり、大好きなのですが、あの映画では描けなかった奇跡の答えが見えるような気がします。

 

天使の章

この章は「天使の生き方」を描いている章かなぁと思いました。舞台挨拶の園田監督のお言葉で言うならば「天使の“メンタリティ”」でしょうか。

「天使は与えきりなの」「あなたもそうしたら?」「あなたも天使ってことね」というせりふが、印象的でした。

障がい者である美里の姉が、死後天上界にかえり、なぜ健康的な肉体でいるのかということは作中では語られませんでしたが、肉体にどんな障害があっても「魂は健全である」というHSの教えですね。

かなり宗教的な内容ですが、とてもやさしくせりふに落としこんでいる印象でした。

 

 

もはや何が書きたいのかわかりませんが、いままでのHS映画にはないアプローチと表現がたくさんつまった映画だと思いました。

すっきりさわやか。