[児童書]『項羽と劉邦 ヒーローズ・バトル』
こちらも告知が遅くなってしまいましたが…!HS初の児童書、『項羽と劉邦 ヒーローズ・バトル』でイラストを担当させていただいております。イラストは本書に登場する虞美人。
「項羽と劉邦」といえば、横山光輝先生の漫画や、司馬遼太郎先生の小説が有名ですし、映画にもなっています。青年向けの漫画なんかも日本では見られますが、なかなか小中学生向けの児童書になるとないようです。
そういった意味ではなかなかにレアな児童書になっています。
項羽と劉邦から生まれた故事成語もとても多いですし、中学生くらいでさまざまな故事成語を習った記憶があるので、児童書というかたちはぴったりなのではないかと思います。
もちろん巻頭・巻末のふろくで地図や故事成語の解説なども載っています!
私自身、このイラストを担当するまでは項羽と劉邦の知識がまるでなく、そもそも中国史は「みんな名前が似ている」という理由から苦手でした。
こちらの書籍は児童書であり、小学校高学年からを対象にしていますが、キャラクターの個性も面白く、物語の内容もすいすいと入ってきて、とても読みやすかったし、何よりも小説としてすーっごく面白かったです。
自分がイラストを描いているからとかではなく、なんなら私のイラストなんて見なくてもいいですって言っちゃえるくらい面白かったんです…!
項羽と劉邦は英雄も多く、その全員が目立って登場するわけではないようですが、物語としてのドラマの全貌はさらえる内容になっているとのことですので、これを機に今まで触れてこなかった方には触れていただきたいですし、好きな方にもぜひ楽しんでいただきたいです。
また、本書は史記にもとづきながら、「項羽の霊言」や「劉邦の霊言」などの情報もふまえたストーリーになっているところが幸福の科学出版ならではの個性であり特徴だと思います。
霊言というといやいやいやいやwwwとなる方も多いと思いますが、本編は小説なので、物語の流れを断ち切るようなものは一切登場しませんし、小説として素直に楽しめる作品になっています。
ではどういったところに霊言としての要素があるかというと、「項羽や劉邦の天下をめぐる争いの天意はどこにあったのか」や、「この二人の英雄はどのような思いで戦っていたのか」といった部分になります。
そして、こちらは大川咲也加副理事長が監修を務めて下さっており、こちらの書籍で発刊点数が50冊になったとのことです。おめでとうございます。
記念すべき節目に携わることができ、とても光栄に思います。
最後にとても個人的なことですが、HS初めての児童書に関わることが出来てとても嬉しく思います。
私自身、何度か幸福の科学出版の書籍に関わらせていただいていますが、その中で「いつか児童書が出たらいいのになぁ」という気持ちをずっと持っていました。そして、出来るなら自分がイラストを描けたら嬉しいなーとも思っていました。
誰に言うでもなく、ずっと自分の心の中でそっと持っていた想いではありますが、このような形で叶い、ありがたく思います。
機会を与えてくださったすべてのみなさまと、作り上げてくれたすべてのみなさまに心から感謝申し上げます。
楽しく読める英雄譚になっていますので、年代問わず盛り上がれると思います。ぜひ本編の添え物として、イラストも含め楽しんでいただけたら幸いです。
[Are you Happy?11月号]特集マンガ
いつのまにか10月に…。
怒涛のような夏が終わり、秋を感じる日も多くなってきた今日このごろ。冬が大好きなので待ち遠しい気持ちもありつつ、これくらいのほどよい涼しさがもっと長く続いてほしい気もします。
遅くなってしまいましたが、9/29発刊の女性誌「Are you happy?」11月号で特集のマンガを3本担当しております。
Are You Happy? (アーユーハッピー) 2019年11月号 [雑誌] Are You Happy?
- 作者: 幸福の科学出版
- 出版社/メーカー: 幸福の科学出版
- 発売日: 2019/09/29
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
今回の特集は【ミッドライフ・クライシス脱出法】です。
30代後半~60代の女性の悩みとして、身体の不調・家族問題・将来の不安の3つに焦点を当てています。
個人的には将来の不安に刺さるものがありました。
消費税も増税され、わかりづらい軽減税率も適用され、2025年問題もあり、年金問題もあり…これらを考えると数年後またさらに増税される可能性もあるので、将来のことを考えると本当に頭を抱えてしまいます…。
AYH BACKSTAGEというアユハメンバーの舞台裏ページでは、編集さんが発注の時に描いてくださった特集マンガのラフも見られます!レアだー!
毎回ていねいなラフを下さるので、本当にありがたいです。
表紙は10/18に公開予定の映画「世界から希望が消えたなら」で主演をつとめている竹内さん。HS内ではかなり有名な職員さんの一人でもあります。
インタビューでは映画にかけた想いと、宗教家としての表現について熱く語られていました。こちらの映画は10/3現在海外で22の受賞をしているようで、今から楽しみです!
また、映画で監督をつとめた赤羽監督のインタビューも載っています。急遽長まわしに変更したシーンについてなど語られていて、はやくそのシーンが見てみたいですね!
映画の長まわしというと、私の中で印象的なものは『君の名前で僕を呼んで』の暖炉のラストシーンなのですが、あのシーンで初めて「長まわしってすごい!」と思ったので少し敏感に反応してしまいました。
すでに発刊されている小説の方にもイラスト提供というかたちで関わらせていただいており、内容としては知っているのですが、映像と音楽があわさったときに、どんなドラマチックな感情が生まれるのか今から楽しみです。
過ごしやすい日が増えてきてうれしい
インスタからひっぱってきた制服お嬢様の絵
ブログなんだし日常的にすきなことを好き勝手にかこう!と定期的に思ったりしますが、結局することなくおわったりします。
実は終戦について思うことを文字にしていたり、香港についてもいろいろ思うことを文字にしていたのですが、なかなか難しく…。ということでインスタのお絵描きをあっぷしてみます。
インスタで一日一枚を目標に絵を描いているんですが(最近はいろんな仕事がたてこんでそれも難しくなってしまっていますが…)毎日意識して絵を描こう!とすると、テーマがないとちょっとつまずくなーと思ったり、かといってリクエストを募るとしっかり描かなきゃいけないからなかなか取り掛かりづらくなりそうだなーとも思ったり。
何が言いたいかというと、常に自分でいつでもこれをアウトプットしたいなと思うものをインプットすることって大事なんだなぁという、極めて当たり前っぽい事実に気づきました。
アウトプットしようと思うものはそれなりにありますが、一日の1~2時間で完成までもっていくイラストに詰め込むような軽さではなかったり、逆に何もないらくがきであれば量産もできるけれど、多少人に見せてもいいと思えるようなもので、なんとなく色を付けてもいいかなと思える絵で、さらにそれでなんとなく成立するようなもの…となるとアウトプット度合の加減が難しいです。
とにかく絵を着地させる感覚を身につけることが大切だとよく言われますが、その感覚が自分にはやっぱり足りていないなーと感じます。足りてたら描き途中の絵がいっぱいにならない…。
ただ、インスタで一日なるべく毎日イラストを描こうと努力をしていく中で、初めて自分がやりたい色塗りに近づいてきた気もします。
これはもしかしたら数をこなさないとできない部分だったのかもしれないなって感じました。
アナログで塗る時とデジタルで塗る時の感覚の違いに自分でもストレスを感じることが多かったんですが、最近やっと気持ちよく色を混ぜて、違う色を差し込めるようになってきました。
この絵でいうと制服の水色や髪の毛のピンクにあたります。
自分で表現したい空気感がやっとデジタルの色塗りで表現出来て、なんだか達成感を感じました。
あとはこれをもっと丁寧な色塗りで表現できるように努力しなければ…。あとインスタでサムネイルが並ぶと痛いほど実感する背景のなさ………………野崎くんでももっと描いてる。多少なりとも自然以外に背景のある絵とかドラマチックな絵を描けるように今後とも精進してゆきたいところです…………。
そんなわけで(?)10/18公開予定の映画『世界から希望が消えたなら』の小説版にイラストを提供しております。
www.irhpress.co.jp(Amazonだと情報が出ないぞ…なぜだ…)
すみれやおんぷ、えんぴつなどのワンポイントイラストになります。なんと奥付にMochigomeというクレジットが…!
こちらの小説は主人公・御祖真の娘である玉美の目線で描かれていて、父を想う子供の純粋な愛に胸が震えます。映画も楽しみです。
森永あい先生の訃報によせて
【訃報】 漫画家・森永あい先生が逝去されました
— 別冊フレンド編集部 (@betsufure) August 9, 2019
漫画家の森永あい先生が8月2日早朝に体調を崩され逝去されました。
先生の突然で早すぎる訃報に接し悲しみを禁じ得ません。 pic.twitter.com/K1bHNmxUhX
森永あい先生の突然の訃報に悲しみを禁じえません。
華やかで可憐なイラストと、ハイスピードで瞬発力のあるギャグのギャップが魅力的だった先生の作品には、常に元気と笑いと、時間を忘れる楽しさを与えてもらいました。
いわゆる「王道展開」を扱うことが多かったと思いますが、王道を独自に料理し、まったく新しい新時代のストーリーに作り上げていくような先生の作品は、いつも先が読めず、続きが気になり、新刊の発売を楽しみにしていました。
個性豊かなキャラクターたちが作品の中を暴れまわり、ハッピーエンドまでパワフルに突っ走っていく。先生の描き出す明るくて楽しいハッピーエンドが大好きです。
森永あい先生のお話の何が好きって、本当にキャラクターがみんなめいめい勝手なようでいても「自分勝手」に生きている人がいなくて、みんな周りの人や自分の好きな人に一生懸命になれる人たちで、社会常識や自分の中での譲れない誇りを軸にして、実に鮮やかにいきいきと生きているところです。
繊細でかわいらしいキラキラした作画でぶっ飛んでくるパワーワードやバイオレンスもそのギャップが面白くて。
「彼らと友達になりたいな」とかじゃなくて、「ずっと賑やかな彼らを見ていたいな」っていう、関わりたくないけどずっと彼らが楽しく生きていてほしいなって思えるところが、個人的に感じるほかの作品にはない大きな魅力の一つでした。
森永あい先生の作品を読むときに、私は常に「傍観者」でいられました。
感情移入して泣いちゃうとかもありますが、基本的には「個性的で楽しい彼らを眺めていられるのが嬉しい」という感覚でした。私にとって、とてもいい意味で森永あい先生の作品は「フィクション」だったのです。
没入感の高いものも素晴らしいですし、完全に自分と切り離してもこんなに楽しい!と思える作品も同様に素晴らしいと思います。
現実ではありえないかもしれないことがたくさん起こり、現実では難しいかもしれないハッピーエンドに向かって、速度を落とすことなく邁進していく。その中で起こるどんな出来事もキャラクターの心を富ませ、成長させ、読者の心にさまざまな感情の種を植え付けていく。
「フィクションとしての作品」の楽しさを、とびっきりのパワーで教えてくれたのが森永あい先生でした。
今回森永先生の訃報をうけて、本当に言葉に出来ないくらい悲しかったのですが、漫画家さんは亡くなった後もその作品が読者の心にずっと残り続けるんだなぁという事も実感しました。
森永先生の作品はこれからもずっと永遠に大好きだと思うし、元気がない時にひらいて笑顔をもらうと思います。
ずっとずっと御村と千本木が好きだ!!!!!!!!!!!!!!!!!
心から楽しめる作品をたくさん生み出してくださってありがとうございます。
森永先生のご冥福をお祈りいたします。