おたくで幸福を科学できるのか。

信仰とおたくを心のままに綴ります

サメとルリアとジューンブライド

 

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3月くらいだったでしょうか?サイゲームスのインスタグラムにウェディングミニドレスを着たルリアのイラストが投稿されて、ルリピッピのあまりの可愛さにグローリーと並べたいよー!!!!!と大騒ぎしたんです。

そのときからちまちま描いていたルリピッピのイラストをなんとか…ジューンブライドのうちに…!と思い、大急ぎで完成させました。3月から描いてたのに…?と言われると……。

最初はインスタに描かれているルリピッピのお洋服にしようかなーと思ったんですが、どうしても面倒くさがりなので、きちんと見ながら描くのは片手間のお絵描きだと難しいなぁと思ったので何も考えず描きました。いつも何も考えないで描く…。

先日公式Twitterのほうでも超絶可愛いジューンブライドルリピッピが投稿されましたが、もう本当に…かわいいですよね…ルリアって。

Twitter版は描いてそのままを貼ったので、色が少し弱い感じがします。でもブログ版は強くしすぎたかもしれない…。

最近はipadでのお絵描きに、友人に教えてもらったプロクリエイトを使っているのですが、自動で動画が保存されていて感動しました…!制作過程を見るのは自分のであってもおもしろいですね。

 

水着スキンも嬉しくて嬉しくてウオオオオオオオルリアーーーー!!!と叫びながら入手しました。とってもかわいい。新しい水着だと思っていたらこれいつものスク水にワンピースかぶってるだけですね?スク水清楚。店(天司)長で石をすったことなんて気になりません!(強がり)

いいんですうちの天司長は3月に脱いでくれる予定だし場合によってはルシオになるので…。

MAY DAYS

グラブルの夏といったらグルメイベントが通例になりかけていましたが、今回は笑える面白おかしいハイテンション系ストーリーで楽しめました。

グラブルで大きくはめを外せるイベントっていうと、どうしてもローアインたちを出さないと難しい印象がありましたが、今回は夏のバカンスのテンションとサメ🦈映画なのもあって、上手にタガが外れてほんとうに楽しかったです。

サンダルフォンくらいしかツッコミがいないから忙しそうでしたが(笑)、打ち解けたサンダルフォンってこんな感じになるんだなーというのも見えて…すごく良かったです。サリエルもとてもかわいくて…は~ちゃんま~ちゃんもかわいくて…。

ルシオは傍観者をやめたけれど、簡単に自分の正体を明かすこともできないのもあったせいか、陽気さに拍車がかかってましたね。でもルシオってだいたいあんなかんじですよね…。

サメ🦈映画に明るくないので今回の「MAY DAYS」の元ネタとかはまったくわからなかったのですが、イメージとして持っているサメ🦈映画そのままで、劇場版やったらいいのになー!と軽率に思ってしまいました。

「どうして空は蒼いのか」に関しては、いつか劇場版にしたいという制作側のお話がちょこちょこ出ている気がしますし、ぜひ劇場で見たいと思うんですが、ピカチュウの夏休みみたいな感じで…二本立てとかで今回のサメ映画を名実ともにグラブルサメ映画として劇場版アニメにしてほしいという気持ちが…むくむくと…。だって絶対楽しい…。

 

 

ギアスコラボ

コードギアスコラボもサンライズ監修シナリオなせいかギアスっぽさがあって面白かったです。私はユフィが好きなので、虐殺皇女前なのも救われました。

グラブルの世界にいたほうがみんなにとっていいんだろうなぁとアニメシリーズを知っていると思ってしまいますが、その通りのエンディングで笑いました。よかった。

今回のイベントに出てきた敵キャラクターのルリアノートが情報もりだくさんで、設定がかなり細かくつくりこまれており、読みごたえがあったのでまだ読んでない方はぜひ読んでみてください。

配布されたルルーシュ、カレン、スザクも使い勝手がよくて、ギアスから始めた人も使える嬉しい性能でありがたいなーとおもいました。

さくらちゃんのコラボ後であればルルーシュたちも元の世界に戻れるはずなので、それまでは誰の目も気にせず、王族でも敵同士でもなく、政治や社会のしがらみもない空の世界を旅してほしいなぁと思いました。ただし帝国に追われる身ですけどね!

 

そんなわけで、やや多忙な日々の中でも息抜きがてら楽しくグラブっています。古戦場が忙しい時に被らなくて良かった…。(そのかわり準備はお察し)

緊迫するアジア情勢が恋愛マンガでわかっちゃう「台湾ちゃん」

久しぶりに更新すると思ったらひきつづき政治のお話で恐縮です…。

毎日ゴキゲンなおたくでいたい私ですが、おたくでいる以上はやっぱり日本に住んでいたい…。でも住むならよりよい日本が良いし、自分も推しも、友達も、悲しい気持ちになったり不満ばかりもったりするような社会は嫌です。

ですので、自分が大切だと思うことはきちんと自分の言葉で残したいなぁと思うのです。

そんなわけで、以前の選挙の時に私も参加した幸福実現党非公式クリエイターチームさんの新しい企画です。(私は前回「国民票子の政党彼氏診断サイト」イラストレーターとして参加いたしました。hc-pは有志が熱意で集まり熱意で応援創作している非公式チームです。)

 

今回は『「台湾ちゃん」~中国に迫られすぎて困ってます~』という恋愛マンガです。
hc-party.com

現在1話まで公開されていて、登場人物は「日本くん」「台湾ちゃん」「香港ちゃん」「中国くん」となっています。(7月15日現在全3話で完結しています✨)

国の擬人化…?作品ですが、日本くんと台湾ちゃんの恋愛模様を描いていて、香港ちゃんと中国くんの一国二制度とも思われるものを血縁関係として描いています。

無抵抗の香港ちゃんを武力で制圧する中国くん、台湾ちゃんと香港ちゃんのSOSから目をそらすことしかできない日本くん…。

現在のアジアの緊迫状態を恋愛マンガで表現することによって、恋愛のハラハラドキドキとまざりあっている感じが…するような…。

でも「日本くん頼りなさすぎる!」とか「香港ちゃん頑張って!」とか、そういうナウなアジアに目を向けるきっかけにはなるのではないかと思います。縦スクロールで読みやすいぞ!

 

香港の104万人デモ、さらに200万人デモは現在進行形で問題のただなかにあり、日本の観光客にもビジネスマンにも適用される件の条例はもちろん他人事ではありません。香港の議員さんが日本に協力を求めたりもしている中で、日本政府からの発表はいまだにありません。

私は幸福の科学の会員であり、支持政党も幸福実現党ではありますが、そういったものをいっさいとっぱらって、一度こちらのマンガをただただマンガとして楽しんでいただけたら幸いです。

 

私個人の話ですが、前回非公式クリエイターチームに参加したとき、もちろん幸福実現党を知っていただき、政策を読んでもらい、賛同していただける方が増えるといいなという考えもありました。

でもそれ以上に、日本ではなぜかろくに報道されない、日本にも無関係ではない問題が世界で起こっていて、さらに日本の政治家が票にならないから言わないことを言ってくれている人たちがいるということを知っていただきたいと思いました。報道されないものや言ってくれないものがあり、それが何なのかを知っていただきたいという気持ちが強かったです。

香港の雨傘革命に引き続き、今回のデモでも香港民主の女神として活躍されているアグネス・チョウさんに3年前独占取材をしたTheFACTの動画等も「台湾ちゃん」のサイトではご覧いただけます。

 

投票の権利は国民の全員が自由に持っています。それは権利と言われることもありますが、自由の象徴ともいえると思うのです。

他人事ではなく、自分の国をよくしたいと思い、自分の気持ちを託したい方を信じて、その方にその意思を表明するのが選挙です。

実現党は母体が宗教団体なので、宗教と関わってる時点で論外と言われることがとても多いです。私もオウム真理教を見てきた世代なので、その恐怖は冗談でなくとてもよく分かります。

だからこそ、見極めるつもりで(なんなら見定めるという言葉を使ってもいいくらい)見てもらいたいと思うのです。

見定めた結果ねーわwwwwwwwwwでもいいんです。怖すぎ…とかヤバすぎ…とかでもいいです。どうか少しだけ、一呼吸して耳を傾けていただきたいのです。

本気でやっている人たちだから応援したいと思っているし、だからこそ、非公式クリエイターチームなんてものもあります。

 

もう!自分で何の話だかわからなくなってしまった!難しいことを考えられない!(笑)

とりあえずあのマンガでは私は香港ちゃんが好きです!みてね!平たく言うとそういうことです!(笑)

 

ゴキゲンなおたくの話もしたい…幾原邦彦展にいってきたこととか…水有利古戦場に向けてなんの準備も出来てないこととか…ギアスコラボのこととか…アスタリアコラボのこととか………4thのこととか……つぎは今描いているルリアのイラストをアップすることを目標にするんだ…。

 

(野球と)宗教と政治と香港と日本の話

題名の通りの話をします。

社会で生活をしていて、どのタイミングだかは覚えていませんが「野球と宗教と政治の話はタブー」ということを知りました。

確かにだれかれ構わず自分の信仰について話すことはしなかったし、幸福実現党ができるまで政治の話も全くしませんでした。野球に関しては贔屓の球団も特になく、ルールもなんとなくしかわからないのでタイトルにしてみたけれど何も言えません。ごめんなさい。入れただけになってしまいました。ダイヤのAでは倉持が好きです。

なんで急にこんな話をしようと思ったのかというと、日本で全然香港のデモが重要なことだと報道されていないからです。

 香港で今何が起こっているのか。そして日本に将来的に及ぼす影響と可能性についてツイートにまとめてくださっている方がいるので、引用させていただきます。

 

「タブー」でいられない話になっている

私は平成生まれのアラサーですが、自分の周りを見回してみても、政治に興味のある友人はぜんぜんいません。もちろん「政治の話はタブー」ですから、あえて話していない子もたくさんいると思います。

だとしても、今回の香港のデモはもう「タブー」でいられない領域まで来ているのではないか?この事実を知らないでのうのうと生きていていいのか?国の自由と、民主のために命がけで同じ瞬間に生きている人がいるこの事実を、何も知らないでいていいのか?と考えずにはいられないのです。

日本にとって対岸の火事で済まされないのが今回の出来事です。香港も、台湾も、すべて他人事ではないのです。連日尖閣諸島を巡回する中国漁船を見て、何も感じないでいることはできないです。

ただ、正直言って私は政治のことは全然詳しくありません。ズコー!って感じですよね。自分でも思います。でも、民主主義や自由はぼんやりしていたら奪われていくという事はわかります。思考停止していたら沈んでいく事もわかります。ない頭でも絞らなければいけないから、考えることから逃げる事だけはしないでいたいと思います。

 

何が問題なの?

詳しくは先ほど紹介したツイートにすべてまとめてあることですが、人口700万人の香港で103万人がデモに参加しています。

日本ではデモに参加する=ヤバい人と思われたりもしますが、香港には選挙がないため民意を表明するにはデモをするしかないそうです。デモは意思表示や主張のために行われるものですが、香港のこのデモでは無抵抗の民間人に対し政府が武力鎮圧をしていることも問題視されています。70名を超える負傷者が出ているとの情報もあります。

香港民主の女神と呼ばれているアグネス・チョウ(周庭)さんが6/12に明治大学で行った講演の文字起こしがリバティWEBにあったので貼ります。

the-liberty.com

こちらのアグネス・チョウさんの講演をもとに、大切だと感じたところをピックアップしてみました。

「香港に来る人全員に危険が及ぶ」

周庭さん: 今、香港政府は「逃亡犯条例」の改正案を提案していて、もしこの改正案が可決されたら、香港人が中国大陸に引き渡される可能性が出てきます。香港人にとって非常に危ない改正案です。そして香港人だけでなく、観光客や記者、ビジネスマンなどが香港に来たら、全員中国に引き渡される可能性が出てきます。

 

中国共産党は罪をつくりあげるのが非常にうまい」

周庭さん: 中国には公平、そして透明な裁判が一切ありません。そして「司法の独立」がなく、法廷も中国共産党の「政治的な道具」として利用されています。人権と自由の保障もないのです。中国は「法治社会」とは言えない国ですから、たくさんの問題があります。

香港政府は「政治犯は引き渡さない」と言っていますが、香港人はみんな中国政府の手段を分かっているので、誰も信じていません。政治的な活動をしている人でも、他の罪をつくりあげることは簡単なので、とても心配しています。

 

「香港は想像もできない場所になる」

周庭さん: この法案が可決されたら、香港の社会全体に悪影響があります。香港の自由や権利の保障、司法の独立、全部なくなると思います。権利だけでなく、私たちの身の安全すら保障されない場合もあります。

「政治的な誘拐」が合法化される危険性については、2013年に香港で銅羅湾(どらわん)書店の事件がありました。香港で中国政府を批判する本を売っていた書店です。こうした本を香港で売ることは、もともとは法律違反ではありませんでしたが、5人(の店員)がいろんな場所から中国に移送されました。

法律違反をしていなくても、中国政府のやりたい放題になれば、私たちにとって命の脅威になります。今、デモに参加している香港人が中国に誘拐されるようになってしまったら、香港は香港でなくなり、私たちが想像もできない場所になります。

 

「日本人も香港の経験から学んで」

周庭さん: 日本人の皆さんも、香港の経験から、自分が生きている社会に対して関心を持つ重要さを知ってほしいと思います。日本は、「政治に興味がない」とか、「政治について話している人は変な人」と思うような国かもしれませんが、実はそんなことはなくて、政治は私たちの日常生活だと思います。

日本の皆さんにも、自分の国に何が起きているのかということにぜひ関心を持って、もっとニュースを読んでほしいなって思います。

連日TwitterのTLを眺めては、自由と民主のために命がけで立ち上がり、今もなお戦っている香港のみなさんを見て涙がこぼれます。そして、泣く自分の弱さと子供さに嫌気もさします。 

知ってもらうことしかできないと思ったので、ない頭をつかってとりあえずこれを書いている次第です。

 

自分だけ平和に暮らせればそれでいい?

今自分たちが生きてる瞬間だけ平和であればいいという考えが、日本に限らず多いと思います。

でもある日突然攻め込まれたら平和は瞬く間に崩れ去ってしまうし、今の日本で自分の世代だけでものんきに暮らせる保証はないと思います。

香港のデモの例を見ても、中国が香港をとったとしたら次は台湾、その次は沖縄と進んでくるだろうと言われています。沖縄に米軍基地があるのは防衛のためです。

平和と唱えていれば平和になれるわけでもありません。祈っていれば平和になるわけでもありません。もちろん祈ることは大事ですが、買ってもいない宝くじが当たるわけがないように、行動しなければ何も起こりません。

戦争を知らない子供たち」と歌う曲がありましたが、私もまさしく戦争を知らない子供で、戦争について触れることは怖かったです。もしかしたら、政治と戦争が結びついているから政治に関しても臆病なのかもしれません。

それでも人権を蹂躙され、自由をはく奪されるとき人は戦わなければいけないということを今回のデモを見ていて感じます。

特に日本は同じ「アジア」に存在している国として、香港でおこっている出来事から目をそらすべきではないと思いますし、日中関係を見ても他人事だとはとても言えないと思うのです。

 

 

正直信仰についてのブログを書くときはいつも怖いです。

のんきなおたくとして生きていて、信仰告白をすることもなく付き合っているおたくの友人もいます。身バレしたら怖いと思うこともあります。攻撃されたら怖いとも思います。批判や非難や罵詈雑言を浴びさせられてもへっちゃらでいられるような強さも別にありません。普通に怖いですし普通に悲しいですし普通に傷つきます。新興宗教を信じているというだけで、一瞬で人の目が変わってしまうことがあるからです。

でも信仰を持っているのも私だし、信仰について考えるのが本来の私です。

信仰をこの世界で一番美しいものだと思っているし、宗教的感動に勝る感動はないと思っています。すべての感動はそこに宗教的な輝きを見るからだし、唯物的な価値判断を下しているものには心ときめきません。

今回の香港の件に関しても、理路整然と解説できるような知性を持ち合わせていないので「じゃあ黙れよ」ってなると思いますが、「自国」と「自由」と「民主主義」を守るために命がけで戦っている人々がいることを、たとえスピーカーの一つまみ以下でも、ほんとうに少しだけでも声にすることが大切だと思ったからです。

自由で、豊かで、発展的なものを目指していける社会を弾圧することは許されることではないと思いますし、神仏に与えられている世界と命を何だと思っているんだと思います。このデモからなにも受け取らず、なにも響かず、何もしない自分ではいたくないと思いました。

香港の皆様の勇気と行動に心からの敬愛と応援をおくります。

[ユートピア文学賞2018 入賞作品集]扉絵イラスト

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モデルはニュースター・プロダクションの松田わかなちゃん

でんっ。

幸福の科学出版が開催している「ユートピア文学賞」に入賞作品集があることをご存知でしょうか。そもそも文学賞自体ご存知ない方が多いかもしれませんが、なんと、幸福の科学出版は文学賞をやっております。

募集ジャンルは小説、児童書、詩、絵本などさまざまですので、ピンときた方はぜひ、募集要項に目を通してみてくださいね。2019の締め切りは2019年8月31日ともうあまり時間がないのですが、ハッピーになれる、心温まるお話を募集しているようです。

happy-library.com

さて、そんなわけで、2018年度の受賞作品集にて、イラストを描かせていただきました!こちらの冊子は全国の支部・精舎にて頒布しております。幸福の科学出版HPでは通販も可能です。

イラストを描くにあたり、作品を読ませていただきましたが、どれもとても面白かったです。個人的な感想をすこしばかり…。概要はこちらからコピペいたしました。

 

景山民夫賞受賞 小説「エレベーター・エンジェルズ」

【 概要 】亡くなった人に会わせてくれるという東雲相談所。そこには、それぞれに案内係が乗ったエレベーターが四基あった。母を亡くした喫茶店アルバイトの風花、妹を亡くした小学生の怜、先輩を亡くした服飾デザイナーの奏江、そして父親を亡くした遊び人の則男。事情を抱えた四人がエレベーターに乗って、行きついた先は「あの世」だった。

面白かったです!

4つのエレベーターとそれぞれ4人の主人公のオムニバス形式の話になっていて、ひとつひとつが長すぎずとても読みやすかったです。少しだけ登場人物同士がリンクするところもあり、オムニバスならではのニヤリとする展開もありました。

エレベーターごとに特徴があり、また個性的な添乗員(天使)が乗っていて、それぞれのキャラクターが立っていたため飽きることなく読めました。

死んだ人に会えるなら会ってみたい…けれど、うさんくさくて怖い。という逡巡も丁寧に描かれていて、「あの世ってどういうところ?」「死んだらどうなってしまうの?」「死んだ人はどんな気持ちでいるの?」などがわかりやすく感動的に描かれています。

特に亡くなった母親のポルターガイスト現象的なものに悩んでいる女性のお話は、どんな執着が母にあったのか、母と自分のあいだにどんな問題があったのか、限られた母との対話のなかで自分はどうしたらいいのか…など、身につまされる思いでした。

扉絵は物語のキーとなる東雲相談所の扉を開くアンティークの鍵と、それぞれのエレベーターの添乗員である天使たちのシルエットを描きました。キャラクター描写がすばらしかったので、作品のキャラクターとけんかしないように、また、読む人の想像をいい意味で助けるような天使たちを描けるように…と努力しました…したんです!笑

ぜひ、本編を読んでみて、そして扉絵も見て、味わってみてください。

私の推しキャラは4つめのお話に登場する闇雲さんです。

 

 

入選 児童書「ドラゴンとサリー」

【 概要 】リンドン村に住む少女サリーは、九歳の誕生日に洞窟で大きな卵を見つける。卵からかえったのは、不思議な力を持つドラゴンだった。人知れずドラゴンを育てていたサリーだが、ある出来事をきっかけに自分の出生の秘密を知り、ドラゴンと親友のトムとともに旅に出る。運命に導かれ、サリーは次第に自分の使命に目覚めていく。

賢くてやさしく、勇敢なサリーのファンタジー冒険譚です。

ボリュームがあり、とても読みごたえがありました!割と文章が淡々として、さくさく物語が進んでいくので、あっさりと読めます。

ネタバレになってしまうので先の展開は伏せますが、子供に安心して読んでもらえるし、親御さんも一緒になって読んでみたらたくさんの発見がある作品でもあるのではないかと思います。

作品を通して、心優しい人々がとても多く、そして登場人物のみなさんがとても素直で、見習いたい気持ちでいっぱいになりました。素直で心優しく、そして勇敢であるということは、たくさんのよいものを生み出していくし、また、人に与えていく事も出来るのだと思えます。 

イラストは大人になったサリーとドラゴンのひとときです。旅立つ前の、まだ自分の運命を知らない村娘のサリーと、サリーの運命を知っているからこそ、優しい時間を共有するドラゴンをイメージして描きました。

イラストはモノクロのスケッチ調だったので、なるべく木漏れ日などで明るい光を演出して、穏やかな時間を表現できたらなぁと…思いました!あまり進んだ時期を描いてしまうと物語のネタバレにもなってしまうので、ぜひぜひ読んでみて、サリーとドラゴンの冒険を楽しんでください!

 

U-18優秀賞 小説「死にたがり屋のアリスの話」

【 概要 】美しい歌声を悪魔に奪われて絶望した少女アリスは、自らの命を絶つために森に入るが、そこで、人の言葉を話す鷲に出会う。鷲から「死ぬ前に、悪魔からあなたの歌声を取り返したいと思いませんか?」と問われたアリスは、鷲とともに歌声を取り戻す旅に出て……。

U18ということで、なんと16歳の作品です!

まず最初にタイトルに魅了されてしまいました。とてもキャッチ―で、内容が気になる、わくわくするタイトルです。

あどけなさが残る作品でもありますが、伝えたいメッセージは明確で、読後はさわやかな気持ちになります。その年齢が抱えるなんともいえない絶望感がじんわりと作中に垂れ込んでいて、とてもリアルでした。自分も高校生くらいの時に同じような絶望感を抱いていた記憶があるので、「あぁ…わかるなぁ…」と思いながら読みました。

おそらく全人類が持っている「死にたがり屋」の種と芽をどうやって摘み取っていくのか。今この瞬間も自分が生きているのは、多くの人から与えられている結果であるということを、説教臭くない十代のみずみずしさで語られていて、なにもいいことを見出せない日々を送っている学生さんなどに読んでもらいたいと思いました。

自分が小学生のときにこの小説があったら、夢中になって読んでいたのではないかと思います。おばあさんの語り口調で物語が進んでいくのですが、その表現も新鮮でした。

鎌田さんの他の作品ももっと読んでみたいなーと思いました。今後がとても楽しみです。

イラストはいわゆる「アリス」のイメージにやや引っ張られるかたちになり、童話チックな雰囲気を狙ってみました。扉絵は何種類か作成したのですが、最終的に森の入り口付近で鷲と出会うアリスの絵に決まりました。

鬱蒼とした森でありながら、暗すぎても画面が真っ暗になってしまうので、塩梅がなかなか難しく………………自分よりも大きな鷲に出会ったら怖くて気絶してしまいそうです。

 

U-18優秀賞 詩「愛の訪問者」

【 概要 】日常生活のなかで見逃しがちな風景に美しさを見出して綴る「夜明けまで」や「夏の空」。人との関わり合いのなかで生まれた心の変化を詠いあげた「涙の池」「言葉を添えて」など、十代の感性で世界を見、思いを語る詩集。

こちらもU18で、高校生の作品だそうです。

「愛の訪問者」 というタイトル通り、優しくてやわらかいものがふっと通り抜けていくような詩集でした。すべての詩がとてもさわやかで、心洗われるような透明感があるなぁと思いました。

詩の技巧的なものは全く分からないのですが、読んでいると自分も素敵な女の子になれるような気になりました。

何気ない毎日のなかのわずかな感情のゆらめきも見逃すことなく、 悲しみや苦しみや切なさ、悩みといったものもさらっと表現されていて、心地よさを感じます。どの詩も読んでいて心が軽くなるようでした。素敵な女の子の心をのぞき見しているような気持ちになります。笑 

扉絵は収録されているいくつかの詩のモチーフを取り込み、詩集全体のイメージを表現しました。個人的に月のことを詠っている詩がお気に入りだったので、メインイメージにしています。笑

 

 

そんなわけで、つたないながらも感想を綴ってみたりしました。

面白い作品なのももちろんですが、読んでいるとこちらの心を照らしてくれるような、夢や愛や希望、それこそ幸せといったものに満ちていて、元気になれる作品ばかりです。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね。

 

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